
日常の中で、ふとした気づきや喜びが、楽しみへと変わっていくことがあります。
そんなささやかながらも、光る瞬間をつづったスタッフのダイアリーです。
MUNIの代表的な藍色の糸-BLUE YARNで、人と人がつながり、大きな輪へと広がっていけたら、という願いからはじめました。
2015年08月21日
朝晩やっと過ごしやすくなりました。
あれだけの酷暑だった日々が、時期がくれば宇宙の秩序によって確実に変化してゆく。
今までは、そんなに感じていなかったのに今年は特にその偉大さを実感した次第です。
さて、MUNIも夏のフェアーも終わり、次のFall/Winterシーズンに向けて動き始めているのですが、この度のフェアーでお出ししていた台湾高山茶について少しご紹介しようと思います。
今から30年前、私が台湾に住んでいた頃ちょうど台湾の上流の人々の間で工夫茶が流行し始めました。
いわゆる烏龍茶と言われるお茶を小さな急須で淹れ、お煎茶のように頂くスタイルです。
広告の会社で働いていた私はクライアントに打ち合わせに行くと先ず一番に社長が特別に設えたお茶のコーナーで一杯淹れてくれ、自慢のお茶や茶器の蘊蓄になります。
そして和んだ頃に本題に。
これは今から思えば経営者の嗜みのようなものかもしれません。ほとんどの会社オーナーはこのようにもてなしてくれました。
印象に残っているもので、自社ビルの最上階に特別にコンパクトな趣味のいい茶室を設け、数十種類のお茶と自慢の時代物の中国宜興の急須のコレクションの数々。
この台湾茶、こんな特別な背景があり輸出用ではなく台湾国内の上流の人々の要求を満たすためどんどん改良が進み洗練されこの数十年で究極のお茶となりました。
高山茶とは標高1000m以上の茶畑で作られたものを言います。
私がいた当時は凍頂烏龍か阿里山茶くらいがポビュラーだったのですが、さらに標高の高い梨山、杉林渓、大禹嶺 標高1500〜2300mという高地で作られるようになりこれらが最高峰と言われるようになりました。
高山地ゆえの自然環境による恩恵を大いに取り込んだ高山茶。
数年ぶりに頂いた台湾の高山茶は単なる飲料品ではなくお茶という形態で私たちを和み癒してくれる山のエキスという感じがいたしました。
フェアーは終了しましたが、南青山、倉敷ギャラリーでは引き続きお楽しみ頂けますのでどうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。
2015年01月31日
こちらはMUNIの資料、1919年にNYティファニー・スタジオから出版された17世紀に作られた瑞雲文のラグの白黒写真です。
雲の文様といっても色々あるのですが、この雲の文様はキン斗雲のようなとても動きのある雲を表現しています。
そして、雲の中の部分と縁の部分の色を変えることで変化をつけ、その色の組み合わせで展開し、どんどん雲が流れイ行くように見える効果を生んでいます。
MUNIではこの瑞雲文のラグの美しさをより忠実に再現するため、研究を重ねインペリアル・ラインとしてスモールサイズで制作しています。
例えば、当時はどのような色を使っていたか。
また、織りの密度はどの位で織り上げているのか。
僅かに残るその他のアンティークのクラシカルチャイニーズラグを丹念に調査し、作品作りを行っています。
この蘇ったMUNIのラグを使い込んで頂き、当時のアンティークラグのえも言われぬ味わいを少しでも感じて頂けたらこの上ない幸せです。

2014年04月27日
この度芸術新潮の取材で、
山田五郎さんと初めてお会いしました。
五郎さんは以前からTVや雑誌でよく拝見し、特に西洋美術 西洋文化史、また時計やファション、ライフスタイルという幅広い知識をお持ちで、私自身とても気になる方の一人でした。
TVではスーツの着こなしの素敵な方の印象ですが、当日はネイビーのブレザーにブルーのギンガムチェックのシャツにブルーのニット、ホワイトのチノパン、というブルーのグラデにホワイトというWhite &Blueの清々しい出で立ち、
靴はダーティーバックスのスリップオン。
時計もドイツ製の時計でしょうか。
さすがとてもオシャレです。
話は20世紀初頭、ティファニーやシャネルを初め、
時代を創った人々がなぜMUNI CARPETSの原点クラシカル・チャイニーズ・ラグに憧れを抱いたか。
時代背景や、西洋美術史の観点からお話し下さいました。
そして、西洋美術に対しての知識はもちろんですが、中国明の陶磁器の意匠の話など次から次へと話しが広がり、山田さんの造詣の深さには改めて感服いたしました。
今回山田さんからお話を伺え、クラシカル・チャイニーズ・ラグの文化の素晴らしさを私自身が一番再認識できたのではないかと思っています。
伝えなければ、歴史の中に埋もれてしまうと改めて思いました。
今年でMUNI CARPETS誕生25周年を迎えます。
初心に戻り、この文化を伝えて行くことが自分の務めと、
思いをまた新たにいたしました。
2014年03月15日
今日、ある出版関係の方と打ち合わせ中、「ラグはファッションで言えば靴ですよね」という言葉が飛び出しました。
それは私の持論でもあったので、聞いた瞬間「そう!だよね!」と、
私以外でそう思っている人と初めて出会ってびっくりしました。
彼女は夜の会食に誘われ、行った先が予想外に靴を脱ぐ場所だった(知らされていなかったようです)、
せっかく頭の上からつま先まで決めた渾身のスタイリングが
靴を脱ぐことでバランスが崩れて台無しに。
「本当に恥ずかしい思いをしたことを覚えています」
そして「本当におしゃれな人は靴から見ますよね」と続けた。
私はオールデン、JMウエストン、エドワードグリーン等
伝統的な職人が作った靴が好きで長年愛用しています。
それらは、何十年も変わらぬスタイルにも関わらず、
移り行くファッショントレンドを寛容に受け入れてスタイリングを引き締めてくれます。
特にウエストンのローファーやオールデンのチャッカは
ソールを張り替えながら20年近くはいています。
そのよれ感は新しく買った靴よりもかっこ良く宝物です。
かつて訪れたパリで、
エスカレーターの前に立つ男性の履くウエストンのローファーが、
かなり履き込んでひび割れしているにも関わらず
丁寧に手入れされた様子が何ともかっこ良く気品さえ感じました。
インテリアにおいても伝統的で上質なラグを敷くと
靴と同じようにグレードアップし空間をビシッと引き締めてくれます。
また逆にどんなに高級な家具やアートを飾っても
下に敷くラグでグレードやバランスが損なわれてしまいます。
伝統的で上質なラグは
80年代に流行したイタリアンモダン、そして90年代アジアンモダン、
現在の和モダンや北欧スタイル等のトレンドに左右されず
使い続けることができます。
そして20年30年と長く長く使い続けることで
その人の人生とともにその人らしい味が靴と同じように出てくるのは楽しみではないでしょうか。
2013年12月25日
皆様、素敵なクリスマスをお迎えのことと思います。
青山ギャラリーでは本日から
ベージュをテーマにディスプレイしております。
ベージュはMUNIにとって藍色と並ぶ大切な色。
藍色の微妙な濃淡に対してべージュのトーンを変化させ
MUNI CARPETSの配色を作り出します。
生成りに近い色からグレーベージュまで
ベージュを楽しんで頂けます。
床にはモダンなオクタゴンパターンのビッグサイズのラグで
空間を引き締めています。
凛としたこの季節、
一層ベージュが空間を美しく、
ゴージャスに演出してくれます。
年末から年始にかけてご家族のくつろぎの場、
また特別な人を招く空間に
ベージュのMUNI CARPETSを
取り入れてみては如何でしょうか。
余談ですが、
1930年代ココ・シャネルはインテリア・デザインにベージュを好んで使い始め、後のジャン・ミッシェル・フランクなどの
インテリア・デザイナーに影響を与えたと言われています。
シャネル銀座のアラン・デュカスとコラボレートした
フレンチ・レストラン「BEIGE」のネーミングも
そこから名付けられたそうです。
2013年12月18日
最近お店で「MUNIに来るとなんだかいやされるなぁ」とおっしゃるお客様が増えた気がします。
今から7年前、ドイツのケルンでクラシカル・チャイニーズ・ラグの
展覧会が催されました。
その模様は当HP内のTOPICSにてご紹介させて頂いておりますが、この展覧会の2日目に故宮博物院の学芸員を始め、各国の研究者を集めてのシンポジウムが開かれました。
ロシアのクンストカメラ博物館の学芸員の発表で印象に残るフレーズがありました。
彼女はラグ自体の構造を主に発表したのですが、最後に「このクラシカル・チャイニーズ・ラグはセラピーラグです」と。
私は同行をお願いした通訳の方に、「どういう意味ですか?」と聞き返しました。
「眺めていると、とても心が安らかになります。」と仰ってますと。
日本語の「美しい」という言葉の内には「綺麗」「雅美」また日本人独特の「わび」「さび」「渋さ」などの微妙なニュアンスを含みます。
そして、中国では「看得很舒服」直訳すると「見てとても心地よい」という意味で、独特の美意識というのでしょうか美術関係者の方がよく使う言葉があります。
日本ではあまり意識しない「美」の表現ですがMUNIのラグとお店を
そのように感じ取って頂けてとても嬉しく思っています。
2013年11月10日
今日パートナーのビル・チャンから写真が届きました。
中国西北部、寧夏での羊毛の選別の次は、
中国南部、貴州省に飛び藍の仕込みの確認です。
毎年彼は必ずこの作業を自分自身で行います。
MUNI CARPETSのクオリティーは、
これなくしてはあり得ないと言っても過言ではありません。
少し前に藍の発酵のことをお伝えしましたが、今回はその前の段階の自然の藍の葉を染料にするプロセスです。
藍の種類も色々ありますが、MUNIで用いる藍の葉はキツネノマゴ科の馬藍(マーラン)、板藍(バンラン)と呼ばれる藍(漢方薬として用いられています)で、提携している農家で栽培してもらっています。
毎年花が咲く前に刈り取り、
その場で水槽に入れ水を浸し撹拌します。
刈り取りのタイミングがとても大切で、開花直前が藍の成分がマックスになるそうです。
数日後、藍のインディゴ成分が溶け出し、泥のようになりこれを泥藍と呼びます。またこの泥藍を水槽から取り出すタイミングがとても難しく、インディゴ成分の不足や、雑菌が繁殖し異常発酵を起すと使い物になりません。
この泥藍の出来の良し悪しで染め上がりの色が全く違います。
慎重に容器に詰められた泥藍は、
汽車で遥か何千キロも離れた甘粛省のMUNI CARPETSの工房「漢氈居」へ送り届けられます。



2013年10月28日
The Tiffany Studios Collection of
Notable Oriental Rugs 1906年
The Tiffany Studios Collection of
Antique Chinese Rugs 1908年
今から100年以上前にティファニー・スタジオから出版された、チャイニーズ・ラグの研究書です。
チャイニーズ・ラグの研究書としては最も早期のものの一つです。
なぜティファニーが?と思い、調べてみるとティファニー・スタジオとは、あのTiffany &Coの創始者の長男、宝飾デザイナーでありアート・ディレクターのルイス・カムフォート・ティファニー(1848年〜1933年 日本ではステンドグラスやのランプが有名で、かつて松江ルイス・カムフォート・ティファニー庭園美術館がありました。)が起したインテリアデザイン・装飾品の会社だったのです。
宝石商Tiffany &Coの前身は文具品や高級装飾品を扱う会社で、その中に中国の美術品も含まれており、自ずとティファニー自身、東洋美術への関心が向けられ、いち早くラグに注目したのではないかと思います。
ティファニーの後に、数々の専門書が出版されてきましたが、実はいまだにこの本がベースになっているところが多々あります。
なぜならちょうどその時期は、清王朝が傾き多くの美術工芸品が流出した時期に当たりクラシカル・チャイニーズ・ラグの名品も海を渡りました。
現在ティファニー・コレクションの中に登場する数点は、幾度か所有者がかわりNY メトロポリタン美術館のコレクションになっています。
このように先人たちの研究や、ラグを愛で大切に受け継いで来た人がいたからこそ、また次の世代に伝えてゆくことが出来るのですね。
私たちも微力ですがその一端を少しでも担えたらと思っています。
2013年10月24日
藍の香りをご存知でしょうか?
すでに藍色のMUNI CARPETSをお使いのお客様にはおわかり頂いていると思いますが、もしどんな香りかなと思われたら、ちょっと匂いをかいでみて下さい。
何か独特の発酵物のような香りがすると思います。
臭いか、香しいかは個人の主観によると思いますが、本藍染めという染色法は、
藍という植物を発酵させて染色します。
チーズ、納豆、みそ、などと同じですね。
今の化学染料に慣れている方は発酵物で染色するということ自体イメージが無いかと思います。
天然染料を用いて染色する全ての色の中、唯一発酵物で染色するのが藍なのです。
発酵させるということは、微生物を利用して染色液をつくるわけですが、自然の変化をコントロールするとても難しく、骨の折れる仕事です。
染織家志村ふくみさん(人間国宝)が先日NHKプロフェッショナルの中で、「藍染めから始まり藍染めで終わると言われるくらい藍染めは難しく、未だに極めることが出来ない。」と言うようなことを仰っていました。
カーペットに染色された藍、その後ずっと生き続けます。
カーペットの成長と共に藍の色も育ってゆきます。
その匂いもいつしか香しいものに。
2013年10月21日
只今、青山店では団花文を用いた作品をディスプレイしております。
花などの意匠を丸くデザインした文様を
中国では団花文と呼びます。
左は龍団花文、右の二点は蓮団花文、下中央は龍団花文です。
団花文は古くは奈良時代に大陸から伝わり、平安時代には有職文(ゆうそくもん)と言われる、朝廷の儀式や行事に関わる学識、技芸の優れた人々が用いた織物の文様の中にも丸文が使われていました。
どこか、日本的に感じられるのもそのような歴史があり、
何となく見覚えがあるからではないでしょうか。
MUNIの丸文様は中国明代の団花文を長年にわたり、
リデザインを繰り返しながら現しています。
なぜなら、その時に、「美しいと」感じたものが
変化してくるからです。
なので、同じデザインの作品でも制作した時期で受ける感じが少しずつ違います。
この度改めて、このように団花文様だけを並べてみると
東洋的な調和のイメージが一層広がりました。
ディスプレイによっても響きあいが変わりますので、
お近くにお越しの際はご覧になってみて下さい。
2013年10月13日
私はアンティーク・ラグからラグの世界にのめり込みました。
家具、器、建物、そしてデニム。
古いからいいのではなく、使い込んだ味、雰囲気が好きです。
倉敷で生まれ育ったということがその源なのかもしれません。
小学校の頃、おろし立ての白い運動靴がいやで、わざと砂をかけて汚したり。
逆にピカピカしたものが少し苦手で、これも倉敷のせいですね。
そんな私が1987年にアンティークのチャイニーズ・ラグに出会いました。
それまで古いラグがカッコイイとか美しいというような意識はまったくありませんでした。
ラグに味が出るってどういうこと?
本当にそのラグのツヤやこなれた感じが美しいと心から思いました。
私が絨毯を作る上で、一番の狙いはそこなんです。
50年、100年使い込んだ時の美しさなんです。
気の長い話ですが、初めて出会った絨毯の美しさを蘇らせたかったのです。
2013年10月11日
青山のお店のディスプレイ替えをしました。
デスクの後ろには額装したクラシカル・チャイニーズ・ラグを飾りました。
青山にMUNIをオープンして13年間ずっと我々を見守ってくれている存在です。
お店にお越し頂いた方はご覧下さっているかもしれませんね。
このラグは1990年に北京のラグコレクターから譲ってもらったもの。
18世紀初めに作られたこのラグは萬字文様のボーダーに、フィールドは雲を格子にした如意文様でその中には桃、コウモリが配されています。
このパターンはクラシカル・チャイニーズ・ラグの中でも代表的存在で、メトロポリタン美術館にも所蔵されているファン垂涎のラグです。
同じ頃、ふと入った北京のペニンシュラホテルのCHANELブティックのテーブルに広げられた「CHANEL」という本の中にココ・シャネル自身の部屋の写真が載っていました。そこにはCHANELのイメージ広告にたびたび登場するコロマンデル屏風(中国明清代の漆塗りの屏風)と床には正にこのクラシカル・チャイニーズ・ラグが敷かれていました。
1900年代初頭、既に彼女がコレクションしていたと思うと、さすがとしか言いようがありません。
ベージュを基調とした室内に、シノワズリーを取り入れたエクレクティク(折衷)スタイルの彼女の部屋は現代のインテリアの先駆けであったとこの本に記されていました。
ファションだけではなくインテリアの世界においてもリーダー的な存在だったそうです。
クラシカル・チャイニーズ・ラグ。
日本ではあまり知られていない世界。
MUNIではもっともっとこの素晴らしい世界を知って頂きたいと思っています。
ぜひ皆様方にご覧頂き、当時の職人たちの素晴らしさに直に触れて頂きたいと思っています。
カーペットが初めての方でもどうぞお気軽にご来店ください。
お待ちしております!
2013年10月10日
MUNI CARPETS の色、光沢、手触りに大きく影響するWOOL。
料理で言う素材と同じですね。
秋ウールは春から夏の豊富な草を食べ栄養が満ちた堅牢なウールです。
春ウールは逆に栄養不足となり切れやすい繊維になります。
今年も秋ウールの刈り取りのシーズンになりました。
パートナーのビル・チャンは最高級の羊毛を求めて寧夏へ。
たった今、彼から画像が届きました。
これは、刈りたてのウールを選別しています。
大量のウールの山から、最高級のウールだけを選り分ける。
気の遠くなるような作業と同時に目利きじゃなきゃできない仕事です。
今年のウールも良い出来だそうです。
来年の作品も期待できそうです!

2013年03月29日
お客様のY様からワインを頂きました。
「ボデカス・デル・ムニ」というスペイン産ワインです。
ワイン好きのY様は「MUNIという名前のワインをたまたま見つけて
嬉しくなって!」とわざわざお持ちくださいました。
2000年からスタートした新しい醸造所でエル・ムニという一族が所有する
古来のブドウ園にワイナリー名は由来するとのこと。
ラベルもブルーを基調としたモダンなデザインが素敵です。
ワインにはビンテージの年があり毎年ぶどうの出来により味や香りが
変化しますね。
実はカーペットもそれに近いところがあります。
羊の毛もぶどうのように天候により、毛の長さ、こし、色、つや等が毎年異なります。
したがって、出来上がったカーペットも一見同じように見えても、手でなでてみると明らかに違いがあります。
MUNIスタッフの間では「これはビンテージね!」というマニアな会話が行われているのです。
MUNIというワイン、2011年のお味はどうでしょうか。
Y様に感謝し、楽しみに開けさせて頂きます。
2012年08月13日
今日も本当に暑い一日でした。
そんな暑さの中、観光の方、お盆での帰省の方など多くのお客様に
ご来店いただき、心から御礼申し上げます。
この時期、お店に初めて来られるお客様からよく受けるご質問が
「ウールの絨毯は夏暑いんじゃないの?」
というご質問です。
先日もスタッフからの報告で、お客様が「夏は暑いわよね」とおっしゃるので
「犬や猫はわざわざ絨毯の上にきて寝るんです。」
とお答えすると
「だったら気持ちいいんだわ!」
とすぐご理解いただけたとのこと。
動物を飼っていらっしゃるのでしょうか。
我が家の犬も、お昼の休憩に自宅に帰ると案の定この有様です。
暑すぎず、寒すぎず(エアコンの)ちょうどいい塩梅の場所を知っています。
ゆるい寝顔を見ているとついつい私も…。
2012年04月09日
MUNI倉敷店がある倉敷にまた新しい名所がOPENしました。
生活デザインをコンセプトにした、まったく新しい切り口の
集合店舗施設「林源十郎商店」です。
北欧デザインを初めて日本に紹介した
島崎信氏のプライベートコレクションを展示する
生活デザインミュージアム倉敷を核とし、レストランやカフェ、
またこの度初めて店舗を出したあの倉敷意匠など話題満載です。
倉敷にお越しの際は、是非観光ルートにプラスされてはいかがでしょうか。
2012年03月25日
ミッドタウン ガレリア3Fサントリー美術館で大阪東洋陶磁美術館コレクション展が開催されています。
すでに今年の1月28日から始まっていて、ミッドタウンに行く度に「またこんどでいいか…」と心惹かれつつも後回しになっていた展覧会で(大阪には行ったことがあるので)残すところ後一週間になった今日「やっぱ行こ!」と思い立って行ってきました。
大阪東洋陶磁美術館コレクションとは以前は安宅コレクションと呼ばれており、綜合商社であった安宅産業株式会社と会長の安宅英一氏が永年蒐集した中国・韓国の古陶磁コレクションで、同社が1977年に経営破綻した後、住友銀行を中心とした住友グループに引き継がれ、後に大阪市に寄贈された珠玉のコレクションです。
安宅英一氏は手に入れたい作品があるとその作品の写真を部屋に貼り、手元に来るまで念じていたといわれています。
コレクションは蒐集する人の人柄を反映しますが、安宅コレクションはまさに安宅氏自身の目と情熱によって集められたコレクションと言えます。
久々に名品を前にし心震える感動をもらい、安宅氏とそのコレクションの散逸を防ぐために公共に寄贈を決めた住友グループにあらためて感謝したいと思います。
2010年11月28日
11月24日〜26日の3日間、東京ビッグサイトで開催されたインテリア・ライフスタイル展に出展いたしました。こちらの展示会はドイツのメサゴメッセが主催し、日本では最も先進のインテリア・アイテムが一堂に展示されています。最新のトレンドを確認するため、インテリアにかかわる様々な方が集まります。
この度のMUNIの展示は、「骨太」「安定感」をテーマに展示いたしました。今の時代を反映した、癒されたい、自然と調和し自分本来に戻りたい、そして何か大きなものに守られたい、といった何かに頼りたいという現代人の潜在的な欲求に対して、MUNIのカーペットの持つイメージをシンプルに表現しました。

これは私自身もそうですが、文様や素材からくる「安定感」「安心感」は、お使い頂いているごユーザーの皆様が、知らずしらず感じてくださっていることではないかと思っています。
移りゆく世のトレンドに惑わされず、自分自身が感じて本質をくみ取っていただけるブースデザインをして下さったのはNY ICFF、ジャパンテックスに続きfamo. DESIGN STUDIO 藤原さんです。
http://www.famo.jp/
2010年11月22日
この写真は何だと思いますか?
写真の下のものはMUNI の絨毯です。
昨年お客様よりオーダーを受けた絨毯が織りあがったので、
検品に行きました。
Siang Lanラインのベージュ 6.3m x8mのサイズです。
無添加住宅を建てられているお客様で、すべてにおいて化学物質
を使用しない100%自然のものを使いたいとご依頼いただきました。
私どもではこんな大きなサイズは初めての経験で、初めはできるかどうか
不安でした。
何年も無添加の敷物を探していたとおっしゃるお客様の熱い気持ちに
何とかお応えしたいと思いお引き受けを決めました。
出来上がった絨毯を見ると、この絨毯に携わった何十人もの職人さん達
の想いが迫力となってガーンと伝わってきて、言葉を失ってしまいました。
お客様にはこの絨毯の上で健やかな暮らしができることを切に願っています
2010年06月26日
京都のハイアットリージェンシーのショップでこんな本と出合いました。
鳳凰に松、竹、梅、蝙蝠、宝尽くし…。
福を招く吉祥の文様を日本の美の中でわかりやすく説明しいています。
中国で生まれた吉祥文様はわれわれ日本人の心の奥底にまで
浸み込んでいることをつくづく感じました。
今で言うポジティブシンキングのきっかけとなる文様を
生活のあらゆる場面にちりばめて、ふとした時に、
「ネガティブはだめよ!」と気づかせてくれるものが
文様なんですね。
青幻舎刊 狩野博幸著