私はアンティーク・ラグからラグの世界にのめり込みました。
家具、器、建物、そしてデニム。
古いからいいのではなく、使い込んだ味、雰囲気が好きです。
倉敷で生まれ育ったということがその源なのかもしれません。
小学校の頃、おろし立ての白い運動靴がいやで、わざと砂をかけて汚したり。
逆にピカピカしたものが少し苦手で、これも倉敷のせいですね。
そんな私が1987年にアンティークのチャイニーズ・ラグに出会いました。
それまで古いラグがカッコイイとか美しいというような意識はまったくありませんでした。
ラグに味が出るってどういうこと?
本当にそのラグのツヤやこなれた感じが美しいと心から思いました。
私が絨毯を作る上で、一番の狙いはそこなんです。
50年、100年使い込んだ時の美しさなんです。
気の長い話ですが、初めて出会った絨毯の美しさを蘇らせたかったのです。
古びたラグの良さ
2013年10月13日
posted by MUNI
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